介護福祉業界のプライバシーマーク取得

介護福祉分野とプライバシーマーク について


 プライバシーマークの取得をこれから目指そうとする企業の業種は各分野にわたりますが、その中でも近年増加傾向にあるのが介護福祉分野と言えるでしょう。

 介護福祉業界のプライバシーマーク取得


 介護業界への新規参入業者が増え利用者の選択の幅が広がったのが原因と言われております。
 さて、介護福祉事業者に求められる顧客満足度向上のための取り組みとはいったい何でしょうか。

 去る1月に認定取得されたY社の事例を紹介しましょう。

プライバシーマーク取得のきっかけ

 介護施設を開設して4年目、5拠点で運営する介護施設業者。施設利用者の増加に伴い利用者のご家族向けアンケートを実施したところ、不満に思っている点に「ヘルパーの交替」「ヘルパーの勤務態度」に次いで「プライバシーへの配慮」を挙げていた。
 施設長である代表はこの点を重視し、他の施設との差別化を図るため、きめ細かいサービスの充実と共に個人情報保護を推進するためのプライバシーマーク取得に着手する。

 プライバシーマーク取得のメリット


 介護施設間の利用者獲得は近年激しさを増している。特に異業種からの参入が著しく、警備業、保険業、リース業、通信教育業、外食産業等が目立つ。未経験分野への参入のためかヘルパーを含めた従業者の教育が不十分であり、個人情報の取り扱いに関する事故も後を絶たない。
 介護施設は病院における患者と同様に利用者の機微な個人情報を多数保有している。また、利用者のみならず利用者の家族に関する個人情報もお預かりし、その量は蓄積される一方である。個人情報管理に全社的な統一ルールを作らなければならない。そして全職員に対し個人情報保護の重要性を再認識してもらう。代表はプライバシーマークに取り組むきっかけをこう語ってくれました。

質の高いサービスと共に徹底した情報管理・・・まさにプライバシーマークはこうした利用者のニーズに応えるツールでもあります。