物流・運送業界とプライバシーマーク取得 : スタッフブログ

　プライバシーマークの取得はその会社の発展とともに必要性が増加する面を持っております。消費者の安全安心と企業の社会的責任が強く求められる今日、物流・運送業界も例外ではありません。

　物流・運送業界のリスクマネジメントは自動車事故の削減に目が行きがちですが、運んでいるものが何らかの情報であるという点に着目して適切な情報管理の必要性も高まってきました。とりわけ昨今、個人情報保護の重要性が高まる中で物流・運送業界が行うサービスにおける個人情報保護対応は頭の痛い課題です。

　物流関連業務のリスクマネジメントにプライバシーマークの手法を導入したＡ社の事例を紹介しましょう。　

（プライバシーマーク取得のきっかけ）
・Ａ社は３拠点の営業所をもってトラック６０台保有し一般貨物運送を本業としている。
・大手印刷業者や出版社が主要顧客だ。
・顧客の要請もあって自社内でダイレクトメールの封入や回収した古紙の裁断、荷の保管サービス等の付随業務も増えてきた。

　Ａ社の社長はこの付随業務において常に個人情報保護が共通して介在していることを重視し、情報漏えい等の事故未然防止のため、プライバシーマークの取得を決意しました。

（プライバシーマーク取得のメリット）
　Ａ社の社長はプライバシーマークの認証取得によるメリットは大きく分けて２つあるとおっしゃいます。

　１つ目のメリットは、プライバシーマークの認証基準に基づく運用効果、すなわち内部管理機能の強化です。業務がマニュアル化し全社的に情報の共有が図れたこと。

　２つ目のメリットは、外部メリットで「第三者認証」を取得することによる効果、すなわち他社との差別化や利害関係者に対する安心感の提供につながったことです。

プライバシーマークの取得は企業価値の向上をもたらすだけではなく、社会的ニーズにも直結する有効なツールと言えるでしょう。

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