人材紹介会社のプライバシーマーク取得の支援事例

人材紹介会社のプライバシーマーク取得の支援事例


◆人材紹介会社が有する普遍的なリスク
 人材紹介会社は、求人側と求職側との間で個人情報の受渡しを仲介する典型的な立場にあります。従って、人材紹介会社は、正に個人情報の適正な取扱いが求められる企業の代表格です。人材紹介会社は、その業務における個人情報の取扱いの適不適によっては、他の業種に比べて、苦情の発生や信頼の失墜のリスクが高い業種といえます。

◆プライバシーマーク取得で重視したこと
 ここに事例紹介する人材紹介会社がプライバシーマークを取得するにあたって重視したことの一つは、個人情報を適切 に取扱い、それを大切に保護するために、その人材紹介会社の事業環境、業務実態、風土に適った個人情報保護ルール を構築し、そのルールに則った遵守意識を社員に植え付けるための社員教育の実践でした。

◆課題解決のために実施した方策
 この人材紹介会社では、トップ課題である会社の実情に合った社員教育を進めるにあたり、専門性を持った個人情報保護教育ができる人材を育てることからスタートしました。そのため当社からは、同会社内に事務局としてプライバシーマーク推進チームを編成することを提案し、同社はこれに沿って管理部門、営業部門、コンサルタント部門からの常任代表者3名よりなるプライバシーマーク事務局を編制しました。

 当社は講師を受け持ち、プライバシーマーク事務局を中心に個人情報保護についてのセミナーが数度にわたり催行され、プライバシーマーク事務局がリーダーとなって、大変に熱心な教育実践がなされました。

◆プライバシーマーク取得の効果
 このようにして養成された社内の個人情報保護の教育専門家が中心となって、同人材紹介会社では、以降定期的に充実した教育研修会が継続されています。
 この人材紹介会社では、プライバシーマーク取得後、社員の個人情報保護への取組みの関心が会社全体に高まり、コンプライアンス意識の醸成と高揚が極めて顕著に進行しつつあるとの事務局からの謝意の言葉を賜わっております。プライバシーマーク取得の初期の効果は、やはり、会社の風土を変革するコンプライアンス意識の高揚をベースとした着実な個人情報保護にあるのではないかとのコメントも頂いております。